はいはい偉人偉人。

銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
にじファン直リン
銀河英雄伝説SS。


主人公がブレまくりな作品。
別に心情の変化とか成長とかで最初と最後の主人公の性格に違いが出てるとかなら良いんだが、話が進むごとに主人公の超然とした姿しか描写されなくなってきてて、どんどんと話が陳腐になっていっている気がする。
まあなんだか話が進むごとに主人公の内面描写が少なくなっていく印象なので、そのあたりが原因なんだろうなぁ、というのはありますけども。
話が進む→登場人物が増える→話を進めるのに主人公以外の描写が増える→外から見た主人公の姿ばかり出る→なにこの完璧超人。とか。
考えるに作風に対して主人公が一人であることが原因なのかな。原作が「架空の歴史小説」という体裁だから、銀河英雄伝説はどちらかというと群像劇的な作品なんだけど、そこで“主人公”という視線を集める頭抜けた存在がいることで、その他の視点からは見上げるばかりになってしまう。
某ブジン公みたく徹頭徹尾主人公視点にしてた方が、作品構成としては良かったのかもしれない。